日本暖炉ストーブ協会 安全講習会 煙突の危険性を再認識
先日、東京都内にて開催された 一般社団法人 日本暖炉ストーブ協会の安全講習会へ行ってきました。
リモート参加または東京会場参加の二択式による開催でした。
協会にて8月に行われた実験の報告や研究機関による薪ストーブに関連した火災事例及び検証実験等の講習が行われました。
下記Facebook記事は、「とある事故」を基に異なる建築物の条件を作り、
一般的に施工されている薪ストーブ本体から煙突上部まで全て断熱二重煙突で施工を行った二つの条件を実際に再現し、分析実験が行われた記事です。
※ 実験用の煙突は、安全離隔距離が保たれていないなどの施工不良ではなく、2本の煙突はともに安全基準を守って施工したものです。
実際の計測値の結果は、ゾッとするものでした。
一定条件が揃うとですが、近年の状況からして容易に揃い、これから増える条件でもあります。
改めて考えると意外性より、安全基準を信じ、目を背けていた部分かもしれません。
薪ストーブの販売・施工側として「安全離隔を守って断熱二重煙突で施工しているから大丈夫」は 過去のものにもなってきています。
建物は高気密高断熱化が進み、環境基準に対応した薪ストーブの高効率化により排煙温度も上がっています。
離隔距離が確保できるのであれば、少しの長さでシングル煙突の使用も必要かもしれません。
この実験の背景を事前に伺う機会があったので、弊社では既に施工方法の一部更新を行い、部材も一部仕様変更を行いました。
これまでの施工につきましては、施工条件や工法を精査し、リコール工事の実施も検討しています。
事例を開示していただき、検証実験にとても感謝しています。
この他に煙突掃除によって除去しているススやタールのパウダー、フレーク、固形タールの研究機関による検証も行われました。
パウダー、フレーク、固形タールの危険度認識も更新されました。
業界内で一般的に言われているものと、実際の計測値は あれっ?って感じでした。
弊社で日々記録している煙突掃除時の聞き取りとスス・タールデータは、ここ数年で数百件規模になってきました。
実験はまだ全ての条件による検証ではないですが、この数字の示す危険度認識も濃くなったように思えます。
弊社全体はリモート参加で、今回は代表して一人東京会場にて参加しました。
個人的にはコロナ以降、久しぶりの東京であり、
協会の一部の人とは毎月Zoom会議の画面越しで顔を合わせていますが、
実際に合うのは数年ぶりだったので、とりあえず第一声は「お久しぶりです」からでした。
「 薪ストーブ 」をいろいろ角度から攻めた講習会は毎度勉強になります。
自社での経験や実績はとても大切な財産ですが、会社単体の経験数は業界全体からすれば大したものではなく、経験したくないものもあります。
全国の異なる地域で
異なる世代の
異なる経歴を持った
薪ストーブ同業者から集められた事例や意見はとても大きいです。
慢心することなく日々勉強です。
最新で確かな情報を取得し、サービス向上に努めてまいります。
スタッフ 勝
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