新潟県上越市にて新築住宅の屋根上煙突一次工事へ伺いました。
夏は屋根が濡れていると危ないので上がることは控えますが、この時期は上がります。(気を付けながら)
屋根が乾いているタイミングを待つことが難しいので仕方がないです。
この日も現場へ向かう時は降っておらず、雨雲レーダーで雲の動きを見ながら荒れてくる前に仕上げる予定でしたが、想定より雪雲の動きが早く、シートに潜り込みながらの工事でした。
結果、一番厄介で危ない積雪量での工事になりました。
そして、少し前からこの工法の施工に新しい部材を加え、施工手順などの変更を行いました。
日本暖炉ストーブ協会で行われた安全講習会の検証を基に社内で精査し、工事の仕様の更新です。
薪ストーブの事故と背景を知り、事故防止の対策比較を行った検証実験の講習を受けることが出来たので対策を行います。
昨今の値上がり時代の苦しい中で部材と手間が増えましたが、目先の利益よりも先を見据えた安全性を優先します。
使い慣れた部材やいつもの作業手順の変更はかなり面倒にはなりますが、固定観念に捕らわれず、かと言って情報に振り回されない様に芯を持って柔軟に対応したいと思います。
今回の部分は、今までも言われていた部分であり、施工者など業者によって見解の分かれてきた部分にはなります。
弊社も言い伝えの様に半信半疑な部分はありましたが、業界団体である日本暖炉ストーブ協会が現代の建築様式に当てはめ、検証によりエビデンスが発表されました。
この他にも薪ストーブ・暖炉に関する実測値の検証など実験が行われています。
一般ユーザーからは数値なんか測って何になるんだ?、マニアックで何のことだか?っと思われることだと思います。
近年、ストーブ協会内では、「施工者も 薪ストーブを今までロマンで使ってきたけど、ロマンで使う時代は終わった」と盛んに言われます。
薪ストーブ・煙突施工は、施工者や業者の感覚値で処理されることの多い非常に微妙な業界です。
使用環境や現場は生き物なので、状況判断と臨機応変はもちろん大切ですが、
しっかりと裏を取った確かな情報と根拠を背景に置いた上で対応し、状況説明を行うなど薪ストーブ暖炉の業界に従事したいと思います。
スタッフ 勝
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